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スギ花粉症は、スギ花粉が原因(アレルゲン)となっておこるアレルギー疾患です。主にくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどのつらいアレルギー症状を伴い、その症状によって日常生活の様々な場面で影響を及ぼすことがわかっています。
スギ花粉症をさけることがまず大事です。薬物療法は飲み薬、点鼻薬、点眼薬を使う治療ですが、あくまでも対症療法です。手術では、鼻の粘膜を固くしたり、神経を遮断して症状を和らげます。そしてアレルゲン免疫療法です。
アレルゲン免疫療法は現状では唯一の花粉症を治し得る治療法とされています。治療を行った方の20%で花粉症が治癒し、30%以上でかなり楽になり花粉症薬の薬が減り、20~30%で症状はあるが以前より楽になります。残念ながら10~20%では治療効果がありません。全体で約80%以上の方に効果があります。
スギ花粉が飛散している時期は開始できませんので、6月~12月の間に治療を開始する必要があります。スギ花粉が飛んでいない時期も含め毎日服用します。服用する前後2時間程度は激しい運動、アルコール摂取、入浴などは避けるようにしてください。主な副作用は口内炎やのどの痒みなどがあります。一億回に一回とは言われますが、アナフィラキシー(蕁麻疹、腹痛、嘔吐、息苦しさ、血圧低下)といった重篤な副作用もあります。
治療を受ける前の心構え
①舌下液は12歳以上の方、舌下錠は5歳以上の方しかできません。
②スギ花粉症の検査を受ける必要がある(検査結果のある方は持参ください)。
③3~5年の長期間の治療を毎日受ける。
④定期的な受診をする。
⑤すべての患者さんに効果があるわけではない。
⑥効果があって終了した場合でも、その後効果が弱くなる可能性がある。
⑦アナフィラキシーなどの副作用がおこるおそれがある。
費用について
医院での治療費と薬局での薬代と合わせて1ヵ月あたりおおよそ1,200円ぐらい(保険適応3割負担、1ヶ月に1回通院の場合)になります。しばらく状態を観察し、安定されている方は、3ヶ月に一回の通院も可能です。その他、アレルギー検査歴のない方は検査費用5,000円程度かかります。
舌下免疫療法を行っていてもスギ花粉が飛散する時期に症状が出る可能性があります。その場合にも症状を抑える薬代などが別途必要になります。
スギ花粉舌下錠は表のとおりとなります。
スギ花粉舌下錠 | |
薬品種類 | 2,000 JAU 5,000 JAU(維持量) |
年齢 | 5歳以上 高齢者では効果減弱の可能性あり |
保存方法 | 常温 |
服用時の舌下保持時間 | 1分間 |
増量期の期間 | 1週間 |
増量期の通院頻度 | 初回は院内で内服 (18:00までに来院ください) 自宅で用量を増やしながら服用し、1週間後に受診 |
維持期の通院頻度 | 状態が安定していれば長期処方も可能(最終的には90日) |
保護者の方へ
舌下免疫療法は、長期間かけて少しずつスギ花粉への反応を少なくしていく根本的な治療です。しかし効果がある方にも治療効果は永久に継続するのではなく、またすべての患者さんに効果があるわけではありません。そのためこの治療を続けるためには、本人だけでなく保護者の方も「最低3年間、毎日治療を続ける覚悟」が必要です。また、未成年の場合、受診時は保護者の付き添いが必要です。
費用について
医院での治療費と薬局での薬代と合わせて1ヵ月あたりおおよそ1,200円ぐらい(保険適応3割負担、1ヶ月に1回通院の場合)になります。その他、検査費用5,000円程度かかります。舌下免疫療法を行っていてもスギ花粉が飛散する時期などに症状が出る可能性があります。その場合にも症状を抑える薬代などが別途必要になります。
通年性アレルギー性鼻炎とは、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどのアレルギー症状が、季節を問わずにあらわれる疾患です。通年性アレルギー性鼻炎の主な原因(アレルゲン)は、ダニアレルゲンが主な原因と考えられています。鼻の症状だけでなく目のかゆみや涙目を伴うこともあり、その症状によって日常生活の様々な場面で影響を及ぼすことがわかっています。
室内や寝具など清潔に保ち、アレルゲンを回避します。薬物療法は飲み薬、点鼻薬、点眼薬を使う治療ですが、あくまでも対症療法です。手術では、鼻の粘膜を固くしたり、神経を遮断して症状を和らげます。そしてアレルゲン免疫療法です。
アレルゲン免疫療法は、アレルギーの原因であるアレルゲンを少量から投与することで、体をアレルゲンに慣らし、症状を和らげる治療法です。アレルゲン免疫療法は現状では唯一のダニアレルゲンによる通年性アレルギー性鼻炎を治し得る治療法とされています。ダニアレルゲンによる免疫療法の治療効果はスギ花粉症と同様の効果が見込まれます。
治療薬を舌の下に置き、一定時間保持した後に飲み込みます。その後、5分間はうがい・飲食を控えます。服用する前後2時間程度は激しい運動、アルコール摂取、入浴などは避けるようにしてください。主な副作用は口内炎やのどの痒みなどがあります。一億回に一回とは言われますが、アナフィラキシー(蕁麻疹、腹痛、嘔吐、息苦しさ、血圧低下)といった重篤な副作用もあります。
①5歳以上の方しかできません。
②ダニアレルゲンの検査を受ける必要がある。
③3~5年の長期間の治療を毎日受ける。
④定期的な受診をする。
⑤すべての患者さんに効果があるわけではない。
⑥効果があって終了した場合でも、その後効果が弱くなる可能性がある。
⑦アナフィラキシーなどの副作用がおこるおそれがある。